生きてるさきからすぐわすれる

サルが早く人間になりたいと願うその過程

いま何か月に何日かの躁が来てます。(だからブログまた書き始めた)

このビッグウェーブに乗るしかねえ!

通常営業は体も思考も重くて割とゾンビに近い状態ですが、現在体も頭も最高にハイってやつになってます。心臓のあたりがいつも冷たくてついでに手の指も感覚80パーセント遮断されてるくらいに冷えてます。

すべてはアドレナリンのせいかな?

普段がしなびて床すれすれに漂っている風船だとしたら、今はぱんぱんではち切れそうな、気を抜くと飛んで行ってしまいそうな風船です。黄色いやつ。中身はなんか諸々の最大瞬間風速。どんどん秒で去っていくのでこれはこれでつらい。眠れないし。

 

でも人の創作物を見るときには悪くない状態です。本当はもうちょっとデヂューンして周波数合わせたいところ(感情のトリガー常に半押しだから簡単にガン泣きしてしまう。ドン引きされてると思う)ですが、いつもの鈍い状態よりは色々考えられるので。

 

今日見たカクシンハンのマクベスがよかったです。全編通していいなとは思えないけど、最大風速量はすごかった。刺さったシーンや表情や演出かなりあったし。私的な演劇ジャンルでいうといまここ系で、その中でも最大手のマームとジプシーとはまた毛色の違う感じ。マクベスの友で殺される役(演じてる人の身体能力はんぱない。あとケツ筋キレキレだった)が亡霊として君の名るところとか。汚いみつはパンチラしてくれてくすっとなりました。おおそのネタ今しか届かない。同時代感ってやつ。個人的には食いつきすぎず古すぎずすれすれのいいタイミングだと思いました。シェイクスピアの時代のマクベスとかロミオとジュリエットとかも君の名ることあったのかな。なに言ってるのかわからない。

その亡霊シーン(コンビニでの宴。ファミマのチャイムが印象的な使われ方。狂気と現実の移り変わりはシームレスなんだけど小説の視点移動っぽくてもう一度確認したいが千秋楽だ)からマクベスと妻が必死になって互いを見ようとするシーン(パンフレットに書かれていた、見えないものにとらわれて見えてたものを見失ってしまった問題)(このシーンを境に結局二人は互いを見失ってしまう)(見失ってしまう未来に内心気づいてるんだけど、栄光の未来でその予感を塗りつぶしてしまおうとする二人の切実さが、超新星の輝きみたいでエモかった。一番刺さったところ)、魔女にこの先を尋ねにいくシーン(五里霧中の世界がリアルに立ち上がってた。その世界を生み出している地獄の釜がカップラーメンって。ダンカンばかやろうのギャグに草。天才かよ)(言葉あそびもあって野田秀樹みあった)。この一連が最大風速。

あとは失速ぎみに感じたけど森が動く演出とかスマートでおおとなったり。妻のテンションが頂点に達するシーンでのミスチル(からたち~)はよく分からなかった(曲名分かればまたちがうかな)。

ミスチルの選曲といえば音楽の使い方が今っぽい。流れてた中で分かったのは、友人殺害されて従者が逃げるとこはレディオヘッドのイデオティーク?とマクベス決戦でデヴィットボウイのファイブイヤーズ(歌舞伎)。あとはググればわかるか?

音楽の使い方含めてパイプ椅子や舞台の高さとか白いビニールとか色の使い方とか、演出が空気感というより論理的なパズルみたいで、色々連想できて面白かった。(理知的過ぎるかみたいに聞こえるかもだけど、論理の重なりで空間的な迫力を生む感じかな?)

 

ただ残念というか好きじゃないところは役者の声(発声?とリズム)。後半は前半と違い音のリズムがなくて演技中心になる。シェイクスピアだし言葉と声の演技が重要だと思うのだけど、そこにあまり魅力を感じられなくて前半での興奮が少し冷めちゃった。前半強烈だったからなあ。

(まあ声の魅力についてピンと来なかったのは少し前にマームとジプシーのロミオとジュリエットがあったからだけど。あそこの声はつよすぎる)

 

総括すると5500円に納得できるいい演劇でした。パイプ椅子(とそれを運ぶレール)の魅力があふれてた。

次回もぜひ行きたいし、珍しくDM頼んじゃったほど楽しみです。

 

帰ってエヴァの19話と三月のライオン最新話(15?)見ました。興奮しました。

躁もいいものですね。(寝れない)(体いたい)