生きてるさきからすぐわすれる

サルが早く人間になりたいと願うその過程

想起(題は2013年の自分)

steve reich:different trains

2009年の大晦日にNHKで放送されたやつ。普通ならこういった音楽ものは作業用BGMにするけれど、これは画面から目をはなすことが出来なかった。何度も繰り返される弦楽器の張りつめたメロディーに誰かの語りの断片と汽笛の音が重なる。

映像の演出も相まって、息も出来なくなる(比喩とかじゃなく)ほどの緊張感。切ないし怖いしつらいし吐きたくなるし泣きたくなるし、何がなんだかわからないけれど、すごい。一生このひと時を忘れないだろうと思った。

生きてるさきからすぐものを忘れるのだが、実際今でも忘れられない。

 (ブログを始めた3年前に一番初めに書こうとしてそのまま途中保存されてた文章。3年以上何もせずモラトリアムしてたけどやっぱり考え方や書き方の癖が変わるもので、昔の自分を観察するのは興味深くもあり、恥ずかしくもある。たぶんこれも深夜に書いたやつ)